数字で考えるということ
私は農家の嫁に来て18年、農業の勉強を始めたのは3年前。
本当に遅すぎたと後悔してるし、
今気づけて良かったとも思っています。
だから思いを大切に3年間いろいろなセミナーや講座、講演会にも行きました。
今年も勉強のためにいろいろな所に飛んでいってます。
農業経営者とは
どういう人なのか。経営するとはどういう事なのか。経営の知識も、お金の流れも何も知らなかった私は自分が今後必要となるであろう情報を求めて冬になると沢山出向きました。
そこでいつも行き着くところは、
経営するとは、「利益を出し続ける」ということ。その当たり前の事を知らずにいました。本当に無知とはお恥ずかしいと思います。
それまでは
赤字でも何とかなってた。
利益出すと税金かかるから、かからない工夫ばかり考えてた。
豊かでなくても普通に細々と生活出来ていればそれで良かった。
年末に通帳見た時、売上から経費が引き落とされてお金が少し残ればよかった。
儲けないと・・・とか、
お金に卑しい人みたいで恥ずかしささえ覚えていた。
それが4年前の私。
2016年次世代女性農業者リーダー育成塾。
でも、それじゃダメなのでは?
と薄々感じていたのはいたのです。
天気が悪いから仕方ないと思う反面、
じゃ、この天気が悪いのが何年ももしも続いたら?仕方のない事だと何年も赤字だったらうちはどうなるの?
って不安は募っていきました。
そんな不安の中、
私は育成塾というものに通う決心をします。東京まで毎月1回、合計10回通って経営者としての考え方を学ぼうと思いたったのです。
(どうして学ぼうと思ったのかは「女性農業者」を読んで下さいな)
田舎者が東京へ1人で行き、何もわからない土地で知らない人と経営を学ぶのは、本当に勇気がいること。
でも、何か学んでこの不安が払拭される期待と1人で行動するワクワク感でいっぱいでした。
そしてそこで初めて、「農業は会社と同じよ。事業を営んでます。事業は利益を出し続けていかないといけません。」と学びました。
田舎の一農家でしたので、会社的だとは思ってはいました。会社のような仕事、農業。という感じ。青色申告、組織的作業効率や農作物別の売上とかは一応考えていたので会社みたいだよね。って感じ。
先輩から何をしているのか聞いた事を少しずつ実践したり、これからの農業の事を考えたり。
夫は生産技術や機械投資、農地拡大を目指していたので、私が出来ることは何かと農家の先輩に聞いてみたり。
でも。その先輩もこの田舎以上の事は少ししかしらないので、私までには到底情報はきませんでしたから、これがみんなやっている農業なのだとおもいこんでいました。
ところが、
こんな私が
「農業は事業。経営とは?」
なんて言われたのですから、
「えー。みんなそんな事考えて農業やってたのー?」ってそれはそれはカルチャーショック。
恥ずかしながら、4年前の農業が全国みんなやっていると思いこんでいたのです。
今考えると、情報の遮断ってホントに恐ろしいと思いました。
思いこんでいたので、調べるとか本を読むとかしようとも思っていませんでした。
ショックだったし、恥ずかしかったし。
なんて情報を粗末にしてきたのだろう。私達10年間何していたのだろう。
って
後悔しかありませんでした。
だから、気づいた瞬間から
考え方を改善して、
事業をやるという心、意識を持つように努力してきました。
儲かる農業
・・・
って、そんなに農業って儲からないの?
って思う方もいるかもしれません。
違うのです。
私みたいな農家さんが
まだまだ今の時代でも沢山いるのです。
だから、まず、いろいろな形で
農業生産者さんの意識を「事業をやってるのですよー」って変えていき、いつの時代も生き残れる農業経営者を増やしていこうとしているのですね。
だから、今とっても儲かってる農家さんだってもちろん沢山いるし、こうやって事例紹介をしながら、儲かる農業を残していきましょうよっていうセミナーや講座が沢山あるのだと思います。
さて、
100の農家さんがあると100通りの経営がありますので、みんな同じ経営状況とは絶対になりません。
だから、自分なりの経営者にならなければいけません。事業の考え方、新規事業展開、利益を出し続ける方法。それは企業的考え方を持って実践していくこととなります。
そして、その上で
「数字で考えるということ」を常に頭に置いていなければいけない。と知りました。
経営者の方はいつも自社の経営を数字で表し、解析して戦略を立てる。
何かの取り引きの前には数字ですぐに判断して決める。
経営者センスも必要でした。
幼稚園の先生をしていた私は、
数字で経営を表し、分析して決断する。ということがとても大変でした。
まず、
経営者としての意識高めるのに時間がかかりました。本やインターネット、他者のお話。
それらから少しずつ自己研鑽していき、自分は経営者なんだと意識付けしていきました。
そして次に、中小企業の経営者の考えてる事、行動を学びました。
同時に、地域活性化が農業と深く結びついていることを学びました。
その中でやっぱり「数字で考える事の大切さ」にたどり着きました。
その中身がとっても大切で、まだまだ知識の足りなさに最近ガッカリでした。
これから、更に濃密に数字と向き合います。
まだまだやり足りてないと分かったのはラッキーでした。
教えて下さいました。企業診断士の方。
本当にありがとうございます。
数字、学生時代は得意だったので頑張って覚えます。実行します。